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第22回 全国地域福祉施設研修会

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研修名 第22回 全国地域福祉施設研修会
内容 当事者の視点からセツルメントを学ぶ ~地域福祉にかかわる私たちの態度を問う~
日程 2018年2月16日(金)~17日(土)
会場 大阪キリスト教短期大学
主催 日本地域福祉施設協議会
特定非営利活動法人大阪市地域福祉施設協議会
概要 さまざまな人の暮らしから学ぶ

 日本の社会は、これまで福祉課題に対し分野別の制度体系を基本にした合理的な方法で解決しようと取り組んできました。また、近年は新たな福祉の対象や問題を解決するための制度も新設し、総合的な地域福祉推進制度として行われるサービスの施策も生まれるようになりました。しかし、従来の分野別の制度は、制度の隙間に問題を生み出します。縦割りの制度は、複合的な課題を抱えている多様なニーズ・問題について全てを対応することはできません。そこで必要なのが地域福祉の発想です。現在、地域福祉の施策や地域共生社会の取り組みが進められていますが、地域の実態に対応できていなかったり、財源や担い手不足により、地域の負担が大きくなるなど、そこにも多くの課題が残されています。

 地域福祉の実践は制度やサービスに限られたものではありません。人間の尊厳と権利を守り、人間の弱さや脆さの視点から見れば、人権保障の制度・政策であり、かつ社会的実践として行われるものです。それは、社会の中で、地域社会の実状を理解し、さまざまな痛みを負って暮らしている人々の暮らしから学ぶことです。例えば、病気や貧困で苦しんでいる人、人間関係ができず孤立する人など、一人ひとりの痛みを共感共苦することで見るべきものが見えてくるのではないでしょうか。私たちは地域福祉が大切にしなければならないものを確認し、それらを発展させ深めてゆくことが大切だと考えています。それは私たちの共通の理念であるセツルメントの精神にある、人格的なつながりによる地域社会の建設、調査による問題の発見、生きる力や文化の提供、人と人のあいだに橋を架けネットワークをつくる運動としてのあり方を考えることにつながります。
誰 もが幸せで真の豊かさを感じる社会をみんなでつくりあげるために必要な視点とは、地域の人々の暮らしを低い視座から見つめ、具体的な暮らしの細部に宿る人権を見つめることです。

 私たち地域福祉施設職員は、働く場はそれぞれ違っていても、互いの生活と地域を守り育て、人間の尊厳が守られる社会の大きな方向を共有して、問題の本質を見ながら運動を展開することが、共通の実践的な課題ではないでしょうか。

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基調講演
「地域でのあたりまえの暮らしを見つめなおす〜100 人調査でわかった母親たちの実態から学ぶ〜」
講師 徳丸 ゆき子さん
大阪子どもの貧困アクショングループ /CPAO 代表
特別講演
「歴史から見た人権の課題とセツルメント 〜今日の生活・貧困と福祉状況から考える〜」
講師 永岡 正己さん
(大阪市地域福祉施設協議会会長 / 日本福祉大学名誉教授)
メッセージ

講師 阿部 志郎さん
(日本地域福祉施設協議会名誉会長)

第 1 分科会 虐待の判断は AI(人工知能)でもできるのか? 〜人にしかできないこと〜

地域の中で支援するにあたり、高齢者、障がい者、児童など施設の種別に関係なく「虐待」への対応は行われています。それぞれの分野で支援者は「虐待」という言葉と当事者を、どのように捉えて支援しているのでしょうか。人間としてのつながり人格的交流の視点から、事例検討を通して虐待の判断・支援体制の構築・終結までのプロセス、虐待の予防とは何かを考えます。

● ファシリテータ / 廣谷 直樹さん (大阪:特別養護老人ホームいくとく

第 2 分科会 障がいのある子ども・おとなの地域における自立を支援するとは

障がいのある方々への、最近の支援・福祉サービスについてどう感じていますか?
障害者権利条約が批准され制度も創出されました。サービスも充実してきています。しかし、相模原での痛ましい事件のようなことも起こっています。支援者は制度とサービスを組み合わせていくことだけで良いのでしょうか? 地域福祉施設や職員がもつ支援者としての価値観について話合い、改めて生活を支援することについて深めていきたいと思います。

● ファシリテータ / 楠  勇さん (大阪:望之門保育園・大地協障がい児者研究会)

第 3 分科会  多文化共生のまちづくりを考える

公私協働で取り組む多文化共生の実践から学びます。青丘社は、在日コリアン多住地域で差別を克服し、共に生きる地域社会に向けた市民活動の拠点として、多様な地域福祉活動に取り組んでいます。誰もが自分らしく、共に生きることのできる地域社会の実現に向けた学びを深めましょう。

● 発題報告 / 三浦 知人さん (神奈川:青丘社
● コーディネータ / 金 光敏さん (大阪:コリア NGO センター

第 4 分科会 子どもの貧困の連鎖を考える

貧困とは単に経済的な問題だけではなく、社会との接点が極端に少ない、孤立した生活に陥りやすいといった問題が同時に生じることが少なくありません。困っていても、人に頼れず 1人で問題を抱えこんでしまうことや、支援を求めても自己責任と言われがちな風潮の中、自分が傷つかないために支援を求めることもできないということが起きています。貧困に直面する人のためにできることは何か、日々の関わりの中で大切にしていることを共感し合いながら、学びを深めていきたいと思います。

● 発題報告 / 植月 智子さん (大阪:こどもの里
● コーディネータ / 辻野 晃弘さん (大阪:育徳園保育所

地域福祉基礎講座 地域福祉ってなに?セツルメントって何?よくわかる福祉の話

経験年数の少ない福祉施設職員や学生(高校生や大学生)または、もう一度原点に帰って、地域福祉、セツルメント精神、地域福祉に必要な知識やスキルを学びたい福祉施設職員を対象にした入門講座です。

● 話し手 / 増岡 智典さん (大阪:堺市社会福祉協議会
● コーディネータ / 佐藤 剛さん (大阪:大阪市地域福祉施設協議会)

2/17 鼎 談 地域福祉現場で働く 3 名の語り合い
現在におけるセツルメントの意義を語る 〜施設も地域住民になる〜

見る聴くだけでなく、持ちかえり、なにかしてみることを目標に。面白くなるかどうかはスピーカーだけでなく会場のメンバーのみなさんにもかかっています。

● スピーカー / 五十嵐 美奈さん(東京:興望館
● スピーカー / 伊藤 輝人さん(名古屋:東部地域療育センターぽけっと主事
● スピーカー /   西野 伸一さん(大阪:わかくさ保育園 / にしなり☆あそぼパーク project 代表)

● コーディネータ / 大川 明宏さん(大阪:今川学園/大地協理事)

 まとめ

岸川 洋治さん(日本地域福祉施設協議会 会長)

 生野コリアタウンフィールドワーク

大阪市生野区は、在日韓国・朝鮮人が日本で一番たくさん住んでいる地域です。韓国・朝鮮籍をもつ在日の方だけでも約 3 万人が暮らし、生野区の人口の約 4 分の 1 にあたります。鶴橋周辺には、「国際市場」が広がっており、御幸森商店街はコリアタウンと呼ばれています。コリアタウンは、日本の「過去・現在・未来」に関わる課題が「凝縮」しているまちでもあります。当日は、さまざまな文化を感じながらまちを歩き、私たちが取り組むべき課題を再確認しましょう。(楽しい食べ歩きも計画しています)

 要綱  開催要項(表)  /  開催要綱(裏)  /  申込用紙
申込 2018 年 1 月 8 日(月)〜 31 日(水)

特定非営利活動法人 大阪市地域福祉施設協議会
Tel.06-6633-2965 Fax.06-6633-2970
〒 557-0004 大阪市西成区萩之茶屋 2-9-2 わかくさ保育園内 蕨川(ワラビカワ)宛

上記期間内に申込用紙をわかくさ保育園まで送付してください。

お気軽にお問い合わせください。 TEL 06-6633-2965 事務局(わかくさ保育園内)

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