▼ 日 時  2018年8月28日 (火) 19:30~21:00
▼ 会 場  育徳園子どもの家
▼ 参加者    8施設10名

■ 内容
10/23(火)に予定している、支援者座談会について

◎形式を検討
ワークショップ形式でいく(大地協らしさ)
講演形式、スピーカーを呼ぶのは別の機会に

◎テーマを検討
前回の座談会のテーマ
子どもとの関わりの中でよろこび、楽しみから私たちの仕事の意義を考えるを踏まえ今回の座談会のテーマについて検討

参加者の現在の気になること、悩み、問題点を話してみようとなった。出てきたこと

◯グレーゾーンの子どもとの関わり 保護者の受け入れ
◯行政機関のすみわけ 守備範囲がわかりにくい 保護者の方にどう伝えるのか
子育て支援室の制度をどう伝えるか
◯遊びのネタをもっと増やしたい 日常の活動について 障がいあるないに関わらず
◯出産時に障がいが。・・無酸素、脳性マヒ 共感もおこがましい。保護者の気持ちを

聞くことしかできない
最善の居場所 子どもの幸せは何なのか・・・ 施設なのか 家庭なのか
表出の少ない児童とのコミュニケーションが悩み

◯グレーゾーンの子どもの保護者の不安 どうかかわるのが正解かを探しにいく
多動だと思う、なのでどうしたらいいのかという相談。落ち着きのなさ、学校での学習状況の不安などなかなか答えるのが難しい

◯支援サービスは増えてきた、一方家庭で子育てをする力は低下している。家庭での子育て力をどう底上げするか、家庭外からの介入はどうあるべきかという問題

◯地域でいきるということ、地域での関わりをどうつくるのかということ
施設や学校の中だけでないかというチェックの重要性。

◯違いを認め合う社会を、どうつくるか
などの話がでた。テーマについては、次回の研究会で最終決定することとなった。

※捕捉
子どもは小さな大人ではない。というのは、経験や知識、身体機能どこからみても異なる。つまり意思決定についても大人と異なる(しかし一人の人として尊重しながら関わる子人が大切である)。
子どもの世界はまだまだ範囲も小さく不安定でそれでいて変化に富んでいる。
だからその時に生きている世界を形づくる。

ひとと人とが互いに関わりあい関係する場としての地域・施設が大切なのだとあらためて考えた課題である。

事例検討①
「ルールの変更が困難な小学生の事例」
ルールや規則などを遵守することはできるが、守らない友だちを許せない。
規範の柔軟な解釈や決められたルールの変更が困難ということ。
片付けをしないで次の遊びへ約束すると、それを守らないといけない。

同じあそびで続けて遊ぶ。
あそびの主導権をもちたいという面もあるが、友だちは離れていってしまう。

結果的にともだちとあそびが、固定されてしまう。
参加者からは
家では困っていない??学習面でのフォロー必要では?ユニバーサル的視覚的な支援は必要ないか?
成功体験の積み上げとして、家庭、施設で共通した自己肯定をはぐくむことも大切では?

ルールをまもるというのはすごい強み。ルールを振り返る、ルールとその変更手続きなども、考えてみてはどうか?
などの意見がでた。

事例検討②
「自分の行為と結果の因果関係がわかりにくい小学生の事例」
他者の目の前を横切って相手が不快でも気にならない。自分の行為の結果に無頓着その結果トラブルが起こり、自尊感情が下がる。どうせ俺なんか、俺なんかと遊びたくないやろ…
大人がいるとOK、いないとトラブルになってしまう。方法の伝達は必要だが、介入の方法についてどうしたらよいか??
参加者からは
彼からみると突然怒られて内容が分かっていない状況も考えられる。なので本人にわかるように説明をかなり丁寧にしていくことも必要かと思われる。
周囲の状況に気づかない子どもに、保育者として冗談を含めた注意を促したことがあった。結果その周りの子どもたちが、保育士の真似をして指摘するようになってしまった。気をつけたい。
などの意見がでた。

おまけ
前回ケース 事後報告 キャンプでのエピソード
キャンプにむけて自らルールを決めてきた本人 しかし禁止事項だらけだった。
肯定的な行動目標にルールを書き換えた。キャンプを楽しむということを大きな目標にした。
そして、キャンプの夜、自分からふりかえりをしたいと言ってきた
守れなかったルールもあるがキャンプは楽しいと評価していた。
夏休み期間は落ち着いていたが学校がはじまると不安はある。
参加者からは
家での楽しみ、友だちとの関わり以外で独りでも楽しめるもの
信頼できる同性の理解者などもこれからは必要なのかもしれない。

などの意見や感想がでた。

☆事例検討についてのルール
個人が特定されないものにする
事例検討により支援の質があがる、本人の生活がより良くなるものにする
研究会で街で起きていることを共有し、対応方法を考える力を磨く
多様な視点で検討する

★ 今年度の、地域の障がい児・者研究会の方向性
◯ 人権と平和を自分の周辺から考える
◯ 一人ではできないことをみんなでやる
◯ 支援の質を高める事例研究

■次回
9月18日火曜日 19:30~ 望之門保育所にて
◯ 支援者座談会について考えていく
◯ 事例検討
地域にどう働きかけるか
地域の子どもたちとその友だち
地域の保護者・家族とご近所さん