日  時 : 2021年9月14日 20:00〜21:30  Zoomで実施
参加人数 : 7人

 今回もZoomで実施し、研究会のメンバー7名で『障がいのある方とその「きょうだい」』というテーマで話を進めた。保育士、施設長、保護者、障がい福祉相談員、指導員、牧師等、それぞれ子どもと関わる立場が違い、子どもを支援する視点も違い、視野を広げる機会に繋がった。

全員で深めた話として

◎ 学童に来ていた子どもの話として、印象に残っている家族からの言葉などを振りかえりながらの話ができた。
「人に迷惑を掛けるな」という社会規範は、当たり前とされる生活(いわゆる普通の暮らし)を送りにくい家庭に、多大な影響を及ぼす。

◎ 障がいのある「きょうだい」関係で、福祉施設を実習先に選んでいる方も多い。それは人生の選択肢を狭めているのか?人生に影響を及ぼすきっかけになっているのか?判断をするのは難しい。

◎「きょうだい」に障がいがある子どもが居る家族の場合、障がいのある「きょうだい」よりも、家族や保護者をどう支援すれば良いかという視点になることが多い。

◎ 子どもの中で起こる差別は、実は周囲の大人の眼差しで創られている可能性が高い。関わる大人による「あの子はこういう子だから」「あの保護者はこんな親だから」という思いが子どもに伝わる。特に保育や教育など子どもと直接関わる大人の影響によって、差別や排除を助長する一面もあるのではないか。自らの態度や言葉を点検する必要性を感じた。

本日の振り返り/感想

〇 今振り返ると、学習障がいと思われる同級生がいた。なんでこんなことが分からないのか と思っていた。

〇 この子はこういう行動をとる子だと勝手に決めつけていた。(認識を)改める必要性を感じた。

〇 障がいを色眼鏡で見ていると感じることが多い。 セクシャルマイノリティーやクイアー批判、普通から外に置かれた立場を創造する。クイアー研究と障がい者研究、接続していけるものがある。文化の話になると、話題が大きくなる。言葉選び、大人の関わりなど子どもに与える影響、そして若い職員に対しても多大な影響を与える。

〇 障がいある家族、「きょうだい」と、長い間関わったことがある。今回の研究会で自分を振り返る機会、新たな支援を考える機会になった。

〇 非常に大きなテーマであり、人が人を受け入れる幅の広さが必要だと思う。若い先生も一緒に参加して、自分の経験を話せるようになると良いと思った。先生たちの背中を見て、そんな人間になりたい、一緒に考えて行きたいという、基盤を作りたい。今回も学ばせて頂いていると痛感した。

〇 凄く難しいと課題だと感じた。分からないことを聞いてほしいと言われるが、まだ何が分からないかが分からない。

参考資料

「きょうだい」の生活の実態調査。
http://www.rease.e.u-tokyo.ac.jp/read/jp/archive/statistics/leaf121105.pdf

クイア理論:Queer Theory (osaka-u.ac.jp)
https://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/030717queen.html

【ロバート キャンベル】「迷惑」と「お互いさま」、かくもグレーな境界
https://globe.asahi.com/article/13172678

次回
10月26日火曜日 ズームで開催します
「子どもの育ちの中で障がいとは~子どもの権利の視点で考える~」

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