日 時 2月8日(水)19:00~21:00
参加者 8名

【運営会議】
〇今年度の振り返り
・オープン研究会(シャベリ場)は、大国保育園、長居保育園で2回開催。しょうけんの立場で参加する側として、様々な保育施設に行って話を聞けるのが非常に新鮮で良かった。施設側としても普段悩んでいても話せないことを話せる機会となり、また様々な職種の方の話を聞いて考え方が広がり有意義な時間となった。という話が出た。

・定例会においても、幅広いテーマで、様々な職種の方と話ができるので、毎回新しい発見や気づきがあり、自分の仕事に活かすことができている。という話があった。

〇来年度の計画
・振り返りを受けて、しょうけんとしては、来年度も今年度と同様な形式で、定例会、企画運営会議とオープン研究会の3本柱で進めていけたらと考えている。内容に関しては、今後検討していく。また、研修会に関しては、大地協企画委員会においてどのように企画を行っていくか検討していきたい。

【定例会】
〇前回の定例会でのテーマとなった“静岡県の保育所の虐待”の話を受けて
・自分が子どもに対して、何気なくしていたコミュニケーションの取り方について、今まではあまり意識していなかったが、その子はどう思っているのかなど意識して考えるようになった。
・保育者同士のコミュニケーションの必要性を感じたが、そのことを職場でなかなか同僚と共有できないもどかしさや葛藤を感じる。

・日常の仕事が忙しすぎて、コミュニケーションをとる時間も雰囲気もなかなか持てない現状がある。

・職場において、話しづらさを感じていた。どうしても上司の評価を気にしてしまったり、失敗することを恐れてしまったりする現状があり、職場の体質なども影響しているのではないかと感じた。

・相手に対して、どうしても思い込みや価値観のズレが生じてしまうことがあるが、お互いに相手を尊敬するという気持ちを持つことが大切であると感じる。

・相談支援という立場で仕事をしていると、知らず知らずのうちに、上から目線になってしまっていないかと感じることがある。定期的に自己評価するなど振り返る機会をもち、一緒に考えていくという姿勢を持ち続けることが大切だと感じる。

〇前回の定例会から引き続き“生きづらさ”について議論を行う。
~果たして現在の社会は生きづらさを感じている人が多いのか、少ないのか~

・自分の立場においては、現在の子どもたちに生きづらさは多いように思う。ただ、子どもたち自身が生きづらさを自覚しているのかどうかは分からない。立場によっても、年代によっても変わってくるのではないか。

・自分には、やりたいことがあり、それができないことに生きづらさを感じるが、周りには、やりたいことを持っていない人たちがおり、生きづらさを感じていないと話す。どちらが良いのか分からない。

・日本社会のルールの捉え方によっても変わってくるのではないか。ルールから外れていると考えれば生きづらいし、外れても構わないと思っている人は生きづらさを感じていないのでは。

・他者からの評価に縛られているか、否か。そこに一定のバランスを保っていると生きづらさを感じにくいのかもしれない。

・孤独になっている人、孤立している人たちには、生きづらさを感じることが多い。

・現在の自分の周りの子どもたちは、自然に触れ合う機会が少ないことで、生きづらさがあるのでは感じる。また、細かな社会のルールやモラルに子どもたちが縛られてしまっていることにも生きづらさを感じる。

・インターネットが普及することで、生きづらさを感じにくくなっているのではないか。そして、ネットの社会の中で傷つきの体験が生まれている。

・職場や学校の中で、“こうあるべき”や“当たり前”を求められてしまい、生きづらくなっている人たちが多く存在する。一方で、“こうあるべき”や“当たり前”がないと、生きづらくなってしまう人たちもいる。

・現在の社会は、障がいがある人が生きづらさを感じやすい社会になっている。それは、障がいがない人を基準として社会が作られているからである。しょうけんとして、生きづらい世の中に対して、どのようにアクションを起こし、誰もが生きやすい社会をどう作っていくのか、また、地域の中で生きづらさを感じている人に対して、どのようにアクションを起こしていくのか。これからも考えていきたい。